白蝶貝は熱帯地域に生息する貝で、白蝶貝を母貝とする白蝶真珠は、主にオーストラリア北部、インドネシア、フィリピン、ミャンマーなどで養殖されています。国内で唯一、養殖しているのは当社だけとなります。
白蝶貝には、内側の真珠層の縁が銀白色のものと黄色のものがあり、前者をシルバーリップ種、後者をゴールドリップ種と呼びます。白蝶真珠でシルバー系、ゴールド系と顕著に分類できるのは、この貝の特性によるものです。
オーストラリア北方海域ではホワイトピンクからブルー系の真珠を生み出すシルバーリップ種を産し、インドネシア・ミャンマー周辺ではピンクやゴールド系の真珠を生み出すゴールドリップ種を産します。
奄美大島では、ゴールドリップ種の白蝶貝を養殖しており、独特なゴールドに輝く白蝶真珠を産します。
元々熱帯地域に生息している白蝶貝にとって、亜熱帯である奄美大島の自然環境は過酷なものです。
通常の白蝶真珠は、核を挿入した後約1年半~2年間養殖しますが、奄美大島では成長が遅いため約2年~3年の期間をかけて養殖されます。
その分、きめが細かく、透明感のある、美しい輝きをもつ真珠が育ち、世界最高品質と言われています。
豊かなテリと深みのあるゴールドの輝きをもつ奄美大島産の白蝶真珠は、ブランド「サンシャインゴールド」として商品化してまいります。
ラウンド:真円
ドロップ:月の涙といわれる形
ボタン:真円を少し押しつぶした形
サークル:周囲に直線的な筋の入った、コマのような形
バロック:動物など何かにたとえることができるような個性的な形
一般的には真円に近いほど価値は高くなりますが、ドロップの形のいいものは大変希少価値があり、また最近ではバロックのような個性的な変形にも人気が高まっています。
白蝶真珠の色は、ピンク、ホワイト、ゴールド、シルバー、グレー、クリーム、イエローがありますが、奄美大島ではゴールドを中心にクリームピンク、イエローを産しています。
特に、ゴールドの真珠は大変希少価値があり、奄美大島産の白蝶真珠は世界最高品質の真珠とされています。
テリは、真珠表面の滑らかさ、輝き、真珠層の均一さなどで良し悪しが決まり、視覚的判断でテリ、中テリ、ボケと大まかに分類されます。
養殖の過程で、環境、管理、挿核位置など、さまざまな要因によりキズが生まれます。無キズの珠は極めて少なく、稀少価値が高いと言われています。