美しい真珠を産み出す真珠貝は、その貝そのものも美しい芸術品です。奈良時代の正倉院御物として残されている美しい螺鈿細工は、貝殻の内側の真珠層を板状に薄く切りぬいて漆地に貼り付けた工芸品ですが、この螺鈿に使われているのが白蝶貝や黒蝶貝、夜光貝などの美しい貝殻です。
当社が養殖しているマベ、白蝶貝もやはり美しい真珠貝で、その貝殻は現在も高級時計や高級装飾品に使われています。丁寧に手作業で磨いた研磨貝殻自体も美しいのですが、その貝殻を切り抜いてストラップやキーホルダー、ペンダントなどのアクセサリーに加工した貝殻細工商品も人気があります。
研磨され美しい輝きを放つ貝殻
白蝶貝は、装飾素材の中でも最高級の素材と言われています。深みのある光沢と滑らかで上品な質感は他に類を見ない素晴らしさで、高級時計の文字盤や高級ボタンなどに利用されています。
マベも白蝶貝に劣らない美しい貝ですが、その貝の希少性によってあまり知られていません。世界で唯一、人工採苗技術を持っている当養殖場だからこそ、生産・販売できる貝です。
抜群の色艶とキメの細やかさ、それに「ペンギン鳥の翼」と称される形の美しさは、「幻のパール」と称されたマベパールを産み出す貝ならではのものです。
黒蝶貝は黒真珠の母貝で、緑味を含んだ黒色層と輝きの強い銀白色層があり、深みのある虹色に輝きます。黒蝶貝も白蝶貝と同様に、高級工芸品や装飾品として使われています。
当社の貝殻は、長崎県大村市の社会福祉法人大村パールハイムで加工・研磨しています。大村パールハイムは、マベパールの加工及び貝殻の研磨・加工については35年間培った技術があり、当社の美しい貝殻はここの手作業による丁寧でキメの細かい研磨技術があってこそのものです。
大村パールハイムでの加工